私は現在アメリカに留学中の東大生です。
3年前に田舎の進学校から東大を受験し現役合格しました。
高校三年生の秋10月まで部活を続け、両立をしながら受験を成功させた私の秘訣を少しでも多くの方とシェアできればと思います。
また大学生になり、進学塾で講師をした経験もあります。
受験のためではなく自分自身のために
英語はもともと一番得意な科目でした。
映画や洋楽が好きだったので、それらを字幕や歌詞カードなしでも理解できるようになりたいと強く願っており、また将来は絶対海外で暮らしたいと思っていたので、受験のためではなく自分自身のために人一倍勉強に力を入れました。
受験に関していえば、数学が大の苦手でそこで失う点数分を英語で稼ぐために特に高い点を取る必要があり、それもモチベーションになりました。
しかしやはり東大レベルとなると特に長文読解の分野でひねった問題が出されますし、語彙がほかの大学に比べてずっと幅広いです。
そのため、単語を覚えることに今まで力を入れてこなかった私は直前で苦労しました。
自分の好きな映画や歌を教材
私にとっては楽しむことが一番勉強に取り組むことにも記憶することにも役立ったように思います。
ですので私は参考書などよりも自分の好きな映画や歌を教材にしました。
映画のセリフとその対訳すべてが乗っている本を購入し、暗記するほど読み込みました。
それによりボキャブラリーは格段に豊富になりましたし、表現を暗記していたので少し言葉を変えるだけで文法的に完ぺきな作文ができるようになりました。
また、単語帳を使って単語を暗記する場合も、その単語が好きな映画や歌のどこで使われていたかを考えるようにし、頻繁にその一節を単語帳に書き込むようにしました。
映画を英語字幕で見ることもとてもお勧めです。
私はこのように実践的なものを使ったほうが参考書をただ読むよりも文の構造や自然な言い回しを覚えることに役立ったと信じています。
さらにはリスニング力も知らないうちにつきました。
学校の教科書などの教材に関しては、音読と暗記がお勧めです。
付録のCDなどのネイティブの発音を聞きこんで、自分でまねできるまで何十回と音読することで、正しい発音が身に付き、例えばセンター試験の発音問題が得意になります。
また、文の構造や文法を頭で理解するだけでは忘れてしまうので、教科書を暗記して音と感覚で頭に刻み込むことが重要だと思います。
実践的な英語が身についた
英語は常に私の得意科目であり続け、学校の試験などは全く問題なく90~100点が取れるようになれました。
東大の過去問の読解には少し苦労するところもありましたが、作文やリスニングはいつも満点近く取れました。
そのためかセンター試験の問題はあまりに簡単に思え、授業中に他の勉強をしててもいいと先生に言われたほどです。
もちろんセンター本番は250点中250点満点でした。
苦手な数学のロスをカバーできてよかったです。
東大入試本番も自信をもって取り組むことができ、結果は120点中106点と満足の結果でした。
ただ一番いいのは高校で身に着けた英語力が受験のためだけにとどまらず、その後のより実用的な英語能力に直結していることです。
今現在アメリカにいて英語に全く問題がないことを考えると、私が高校の時に実践した一般の受験英語勉強とは少し違った勉強法に本当に感謝しています。